前ブログで最後に少し触れたシャスタ山。
サンフランシスコから北へ車でおよそ4〜5時間の場所にある標高4322mの高峰で、セドナ山と並ぶパワースポットとされています。
特にガイドブックで詳しく取り上げられている訳でもなく、元々山登りにもスピリチャル系にもそこまで興味はなかったのですが、2年程前に親しい友人Yさんからシャスタ山から持ち帰った汲みたての水を頂き、私が毎日好んで飲んでいたホールフーズブランドの水も実はシャスタの水であったことに気付き、何となく興味を抱くようになりました。
その後も、親しくなった人達から次々とシャスタの話題が出始め、お会いしたことのないブログの読者さんから
「私の幼なじみがシャスタでレストランを始めたので、是非行ってみて下さい」
というメールまで頂き、
「私、もしかしてシャスタに呼ばれてる??」
と感じ始めました。
ずっと行こう行こうと思いつつ、月日が過ぎ、ロンドン行きが決まり、
「カリフォルニアを発つ前に、シャスタ山に行こう!」
と具体的な計画を練っていると、ご身内を亡くされたばかりで急遽日本に帰国することになったご近所さんのS子さんが
「シャスタへ行くのなら」と、廃盤になった貴重なシャスタの本を携え、自宅までお別れのご挨拶に来て下さいました。
その二日後ー。
ロンドンに発つ前にお茶でもと、友人YさんとMさんを自宅に招くと、
「今度シャスタに行こうと思うの〜!」
と、Mさんが鞄の中から、私がSさんから借りたもの全く同じシャスタ本を取り出して見せたです。
「私もついこの間手に入れたところよ!」
二人して同じ本を突き合わせ、興奮状態に。
この日は3人でシャスタ話で盛り上がり、「現地で落ち合おう!」という話にまで発展しました。
ところが、出発当日ー。
朝から体調が優れず、おまけに悪天候。
それでも、どうしてもシャスタにだけは行っておきたくて、「何としてでも気合いで行ってやる!」と家を出発。
40分程経過し、オークランドに差し掛かったその時。
「車がおかしい」
と夫。
急いでハイウェイを降り、車修理工場へ。。。
「このまま走行して渋滞に巻き込まれでもしたら、オーバーヒートを起こしてしまう」
と診断され、宿も予約していたレストランもキャンセルし、泣く泣く自宅に戻ることとなりました。
いつも理性でしかものを考えないタイプの夫も、「こんなことってあるんやな〜」と不思議がる様子。
これは「今日はこっちに来るな」という意味かもしれない。。。
今回は無理だけれど、いつかまたシャスタに導かれる日が来るだろう。
そんなことを考えながらベッドで塞ぎ込んでいると、
突然電話が鳴り、大切な人の訃報を知らされたのです。
急いで支度をし、知らせから二日後、私一人日本へ帰ることとなりました。
いつもは関空までの直行便を利用するのですが、この時取れたチケットは成田経由伊丹行き。
およそ11時間のフライトを終え、今度は成田で小型の飛行機に乗り換え、
悲しみに暮れながら窓の外をぼーっと見ていると、
夕焼けで真っ赤に染まる西の方角に、富士山が夕陽の逆行を受ける形で目に飛び込んで来たのです。
それはそれは神々しく、幻想的な風景でした。
実はシャスタ山と富士山は、天然水にバナジウムという特殊な成分が含まれているなど様々な共通点が指摘されていて、
姉妹に例えられる程繋がりが深いと山とされているのです。
(詳しくは、こちらのブログをご覧下さい→『シャスタ便り!』)
そんな話を小耳に挟んでいただけに、雄大な富士山に迎えられた時は
「そういうことだったのね。。。」と、思わず涙が込み上げて来ました。
上の写真は、私が日本に帰国してからYさんが送ってくれたシャスタの写真。
こちらは同じくYさんが撮影したサンフランシスコの虹の写真です。
(これが実はダブルレインボーだったそう)
ただ「パワーを送るね」と短いメッセージだけが添えられたこれらの写真に、どれ程励まされたことか。。。
Yさん、本当に有り難う。