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2014年6月9日月曜日

☆Miracle☆ Jamie Aston Floristry School 2


この日は大きなブーケを製作したのですが、こんなに大きな花束を抱えて地下鉄に乗ることなんてなかなかないよな〜と思い、一緒に参加していた生徒さんにお店の前で写真を撮って貰いました。
コースでは毎日2作品作るので、地下鉄で一時間の自宅まで持ち帰るのもひと苦労。
両手にそれぞれ3kg程のアレンジメントをウェイターのお盆のように乗せて小雨が降る中帰ったこともあります。
ここ数日でかなり腕の筋トレが出来たはず(笑)

Everyday we made two beautiful arrangements.
I must admit, the one hour tube ride home was a challenge with  arrangements in each hand (weighing 3 kg each!).
But the flowers kept a smile on my face(and plus I need the work out).




この日もう一つ製作したのが、ウェディング用のハンドタイドブーケ。
5色の薔薇をなるべく隣り合わせにならないように、更に丸く収めるのが難しかったです。
実は、私の結婚式で唯一残念だった出来事が、ブーケの薔薇の色が事前に伝えていたアンティークカラーのピンクでなかったこと。淡いピンクでそれはそれで可愛らしく、さすが日本人の手仕事だけあって見事なフォルムだったのですが。。。

This day, we also made a hand tied bouquet for weddings.
It was very difficult to make a round shape with the roses and trying to alternate the five different coloured  roses.

It brought me back memories of my wedding day... I was actually disappointed in the colour of the rose bouquet that turned up that day as it was not exactly my taste.

I had ordered 'antique colour pink roses but what got delivered was pastel colour...




会場は、オリエンタルスタイルを取り入れて改装された古い日本の邸宅。
この場所に溶け込むテイストにしたかったのです。

We held our Wedding Party at an old Japanese oriental style mansion.
And the 'antique colour' would have been perfect for the venue...





このブーケはまさに私がイメージしていたものそのもの。
まさか今頃になって手にすることになるとは!

再来月で結婚10周年。
なんだか、あの時のブーケが時間と共にいい色合いになって手元に届いたような、不思議な気分です。

The bouquet we made today is actually what I had envisioned my bouquet to be on my wedding day!
It's so chic and beautiful.
It felt like the pastel pink bouquet at my wedding 10 years ago has beautifully aged into the antique colored roses I so much wanted!

Thank you so much

Sharnie xxx




2014年5月31日土曜日

ウィリアム・モリスの赤い家。


19世紀のアーツ・アンド・クラフツ運動でその名を馳せた、モダン・デザインの父・William Morris(ウィリアム・モリス)。
ここは、モリスが新婚当時住んでいたRed House(レッドハウス)です。
目印は、ロンドンで著名人が住んだ家に掲げられるブルー・プラーク。
これがなければ気付かない程、住宅街の中にひっそりと門を構えています。





緑豊かな小道を進んでゆくと、赤レンガ造りの立派な邸宅に辿り着きます。
現在はナショナル・トラストに管理されていて、予約をするとガイドさんが中を案内してくれます。

建築は、Philip Webb(フィリップ・ウェブ)によるもの。
丸い窓やゴシックアーチ、とんがり屋根――。ロンドン市内には古い建造物が沢山残されていますが、このような個性的な造りの家を見たのは初めてです。
今見ると「古い家」という印象ですが、その当時の人々からすればかなりモダンな造りだったことと思います。



一階ダイニングルーム。
中も150年前の赴きがほぼそのまま残されています。
ダイニングテーブルは、この家をの設計を手掛けたフィリップ・ウェッブの作品。
壁紙は勿論、MORRIS & Coです。




ステンドグラスは、ラファエル前派の画家Edward Burne Jones(エドワード・バーン・ジョーンズ)の作品。






この白い棚の上段部分には、元々三枚のパネルが嵌め込まれており、そこにはダンテ・ガブリエル・ロセッティによる絵(※詩人のダンテ・アリギエーリとベアトリーチェを題材にしたもの)が描かれていたのですが、現在はテート・ブリテンとカナダ国立美術館所蔵(各美術館のリンクをクリックすると絵がご覧になれます)となっています。




バーン・ジョーンズによる壁画。





最近になって、この家の中で新たに発見された壁画。
後の住人によって白で覆われてしまったのですが、現在もそれを剥がす作業が行われているところです。
(※ガイドの許可を得てノーフラッシュで撮影しています)



こちらはアダムとイヴがモチーフにされています。


この家全体が、ラファエル前派の芸術家達が結集して作り上げた芸術品ともいえるレッドハウス。
モリスが多くのインスピレーションを得たと思われる屋外の庭も素晴らしく、かなりの見応えでした。







2014年5月27日火曜日

ロンドンの穴場的アンティーク街


カフェグローブで、ロンドンのアンティーク穴場エリアの紹介記事が掲載されました。
ここでは、記事で紹介しきれなかった写真を。

こちらはMAISON ARTEFACTのディスプレイ。
壁は勿論のこと、コンソールなどの上にもアンティークミラーが効果的に配置されています。




Gloria(栄光)だとか、Dominum(主)だとかいう言葉から、教会で使われていたと思われる古い楽譜。
イギリスでアンティークを見ていると、「一体どこからこんなものを!?」といった代物と出くわすことがよくあります。



店内には至るところにさりげなくキャンドルが灯されていて、これがまたなんとも言えないなムードを醸し出しています。


フランス白磁の美しさにうっとり。。。



何度でも訪れたくなる空間です。


2014年5月13日火曜日

うちの巨大アンティーク。


丁度2年前にうちにやって来て、ダイニングルームに鎮座しているこちらの老婦人 御歳97歳――。

ずっとピアノが欲しいと思っていたのですが、まさかいきなりグランドピアノ(しかもこんなおばあさん!)を購入することになるとは思ってもみませんでした。

彼女との出会いは、もう運命としかいいようがありませんでした。
ヴィンテージ家具を探す時に、いつもロンドンのクラシファイドサイトもチェックするのですが、ある日そこに突然彼女が現れたのです。

”Bechstein Grand Piano1917  lovely tone!"

と。

お値段をみたら、購入を予定していたアップライトピアノと然程変わらず。
しかも、ベヒシュタイン。
更に、私の大好きなアールヌーヴォー期(ドイツ製だからユーゲントシュティールになるのかな。)のデザイン。

アップロードされた時間を見ると、2時間前。

でも、ピアノは基本的に古くなればなる程価値は下がるともいうし、どうなの?
と思い調べてみると、どうやらベヒシュタインに関しては「業者が修理をして価値を上げて高値で販売する」ということが日本でもイギリスでも行われている様子。
なんでも、このピアノに使われている木がもう採れないのだとか。
ちなみに、ベヒシュタイン修理のエキスパートと言われる工房はポーランドにあって、音楽関係の方に紹介して頂いたロンドンのピアノ専門店は、その仲介をしているそう。
そのお店のウェブサイトにも、これと全く同じモデルのリストア済みのピアノの写真が一例として紹介されていました。

「これはとにかく見に行かねば」と即刻夫に連絡し、売り主さんにアポ取りし、週末見に行きました。
辿り着いたのは、ごく普通のお宅。
玄関前に停められた改造中の古いベンツに目を奪われていると、中から俳優のジェイク・ジレンホールそっくりの男前(でも髪はちょっとボサボサ)が出て来て、ピアノを見せてくれました。

100年モノということで表面的な傷はあるものの、オーバーホール・調律済みで普通に弾く分には問題はないとのこと。
試弾させて貰うと、なんともまろやかで温もりのある美しい音色。
ただ、古いベヒシュタインは鍵盤が浅くてコントロールが難しく、隣に置かれていたヤマハのU3(私がかつて使用していたものと同じタイプ)の方が断然弾き易かったです。

ところでこのお宅が本当にフツーのお宅というか、どうやら彼は2階の部屋を3人位の学生達にシェアしているようで、私が試弾している間もバスローブ一枚に裸足の若者が階段を降りて来たかと思えばキッチンから朝食を作る匂いが漂ってきたりして、まるで学生寮のような雰囲気なのです。
一階は殆どピアノに占拠された状態。
彼はピアノの先生をしているようなのですが、ピアノの種類や年代による鍵盤の長さや深さの違いなど、ピアノの構造にやたら詳しいのです。(後になって工学系出身ということが判明。海外には、”以前はどこそこのオーケストラでヴァイオリン弾いてましたけど今は弁護士もやってます”なんて人が結構居るのです)
年頃は20代半ば位、地味でもの静かなタイプで、初めは少し話し方が素っ気なかったので、ちょっと取っ付き難いタイプかな〜と思っていたのですが、私がピアノを弾きだすと「奥に沢山楽譜があるから使ってね」と楽譜を引っ張りだしてきてくれたり、「売り物じゃないんだけど、奥の部屋のスタインウェイやボストンも弾いて行かない?」と勧めてくれたりして、とっても親切で優しい青年なのです。

で、奥の部屋に入ってビックリ。
なんと100年前の見事なスタインウェイのグランドピアノが鎮座しているではありませんか!



ネットで見付けた画像なのですが、↑こういうのです。


なんでもオークションで競り落とした代物らしく、キラキラとした美しい響きで鳥肌が立ちました。

どうやらこの部屋が彼のプライベートルームで、狭い部屋に2台のピアノと楽譜の山に埋もれて(部屋の面積の8〜9割はピアノが占めている)生活している様子。

彼がベヒシュタインを手放す理由は、これを購入した直後にスタインウェイに出会ってしまったからなのだそう。
物を見る目を肥やし、ピアノの売り買いや部屋の賃貸でせっせと資産をやりくりしている様子で、なんだか『ユダヤ人大富豪の教え』とかに出て来そうな感じ。

まだ若いのに浮き足立った感じがなく、地味で真面目で賢くて自分の世界を持っていて、なかなか好感が持てました。

それにしても、まさかこのような場所で(失礼!)これだけのピアノを弾き比べ出来るなんて思いもよらず、この日は帰宅してからも暫く興奮状態でした。

さて、そんな彼の元からやって来たベヒシュタイン。
彼女が来てから素敵なピアノの先生との出会いがあり、子供達に漸くピアノを習わせることが出来るようになった訳なのですが、ついでに私もお世話になることになり(レッスンを受けるのは十数年振り!)生活に彩りを与えて貰っています。





2013年10月19日土曜日

十三夜


10月17日は十三夜でした。
十五夜と十三夜は合わせて拝むと良いそうですので、写りは悪いですが見逃してしまった方へ。




はて、十三夜には何をするものなのか、と思い調べてみたところ、豆や栗を使った食べ物をお供えするそうです。

ええーっ、今頃言われても、そんなもの用意出来ないわよ!
と諦めかけていた矢先。
「はっ、そういえば、、、」
と以前義母から届いた差し入れのお菓子の箱を空けてみたら、おおおっ!!これは!!

これで完璧ですね。(笑)

お義母さま、有り難うございます。


この湯呑みと茶托は随分前にアメリカのアンティークショップで見付けたもの。
湯呑みは九谷焼で、いつの時代のものかはよく判りませんが、黒船が描かれています。
セットで買った訳ではないのですが、赤と黒の市松模様の茶托に乗せてみたら妙にしっくりくることに気付きました。

些細なことですが、こうして物事がうまく整うと不思議と心が落ち着くものです。

2013年9月5日木曜日

Musée de l'École de Nancy ③


ステンドグラスから柔らかな光が差し込む階段を登って二階へ。



二階の窓際に設えられた棚には、ガレによる花器がずらりと並べられています。
自然光を受けて煌めくガラスたちは、ショーケースの中でライトで照らされた状態で見るのとはまたひと味違う美しさでした。

     
  

  

    

ガレの作品は、年代によってスタイルが変遷していくところが面白いです。
1870年代後半(30代前半頃)は日本や中国の作品をそのまま転用したようなものが多いのですが、これが徐々に西洋スタイルと融合してゆき、後期になると昆虫や植物の形態をそのまま表現した作品となってゆきます。




ガレが死の直前に製作したベッド『曙と黄昏』。
ヘッドボードには黄昏時に蝶が落ちて行く様子、フットボードには蝶が舞い上がる姿が施されています。
(蝶というより蛾のように見えますが、フランスでは蝶と蛾を区別しないようです)

グロテスクで薄気味悪い印象を受ける方もおられるかもしれませんが、私は今回、13年前にこれを見た時とは違う感動を覚えました。
というのも、つい数ヶ月前、「蝶はあの世とこの世を繋ぐシンボルである」とある本で読んだところだったからです。

ガレがそのことを知っていたのかどうかは定かではありませんが、この時既に白血病を煩い死を予感していたガレは、自身のあの世への旅を前に「死と再生」の意味合いをこの作品に込めていたのではないかと思います。
晩年の作品には生物の命の儚さを表現したものが数多く、「もののあはれ」(人生の機微や四季の自然の移ろいなどに触れた時に感ずる優美で繊細なしみじみとした情趣を意味する)を理解していたのでは、と言われるガレだけに、「輪廻転生」といった東洋思想をも理解していたのではないかと、この作品を通して感じました。






ステンドグラスが施された優雅な浴室。
浴槽も立派な美術品です。




美しく設えられた部屋の数々。
壁やカーテンの色合いがマホガニーの家具と見事に調和しているところなど、流石フランス人、魅せ方が心憎いです。
光の入れ方も絶妙です。

この美術館の魅力は、19世紀末の時代に誘われたような感覚を味わいながら、作品との対話に集中出来るところだと思います。
どこか摩訶不思議で幻想的なこの空間は、異次元に迷い込んだような気分にさえなります。

いつの日か、またこの世界を訪れることが出来ますように。。。




2013年9月4日水曜日

Musée de l'École de Nancy ②


19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで流行したアール・ヌーヴォー様式。
草花や生物など、自然界のモチーフや曲線を施したデザインが特徴的で、多くの建築、家具、工芸品などに取り入れられました。

ここは元々はアール・ヌーヴォー、ナンシー派のパトロンであったコルバン氏の私邸で、邸宅内全体に作品(家具や工芸品)がインテリアとして配置、展示されています。



寄木象嵌加工が見事なこちらのピアノは、ルイ・マジョレルによるもの。
私が一番目を奪われたのはピアノの足。

普通のグランドピアノは三本足が床と垂直になっていますが、これは内側に向かって曲線を描く形になっていて、重心の取り方が絶妙です。

通常グランドピアノを運ぶ時は足を取り外せるようになっていますが、このピアノの足はどう見ても外せそうにありませんよね。
一体どうやって運ぶのやら。。。



こちらはアール・ヌーヴォーの代表的作家、エミール・ガレによるもの。
日本ではガラス工芸で有名なガレですが、ここには家具も多く展示されています。

ガレの作品はジャポニズムの影響を受けたものが多く、こちらの棚も日本の違い棚を彷彿とさせる造りになっています。
当時ナンシーに留学していた植物・地質学者で日本画家でもあった高島北海との交流があり、北海が細密に描いた植物の写生画から多くのインスピレーションを得たと言われるだけあって、ガレの表現するジャポニズムはリアリティに溢れ、日本人の私も思わず郷愁にかられてしまいます。







このピアノは、オーギュスト・マジョレルによるもの。
Mangeot Freresという昔(1830年〜90年頃)のフランスのピアノメーカーとの共作のようです。

私事ですが、去年古いピアノを手に入れまして、それ以来古いピアノと出会うと気になってあれこれ見てしまう癖があります。



アール・ヌーヴォーは日本でも流行しましたが、日本美術と西洋美術が自然のモチーフを通して見事に融合した作品を見ていると、異文化をリスペクトし合う芸術家達の心が垣間みられ、そこに「平和」を感じずにいられません。



ヴァランによる見事なダイニングルーム。

以前訪れたスペインのカサ・バトリョもそうでしたが、こうした空間の中に居ると夢幻の世界に迷い込んだような心地になります。



一階奥の部屋はガレのガラス工芸品が展示されています。







文様を象った色ガラスを表面に貼付けるアプリカッシオン、ガラスの表面を削って彫刻するグラヴュール、顔料で絵付けするエナメル彩など、様々な技法を用いて作られた作品の数々。


ガラスに溶け込んだ躍動感溢れる昆虫や植物、海洋生物に、小学生の息子も釘付けでした。


今回は一階をご紹介しましたが、次回は二階の写真をご覧頂きます。