グラストンベリーのトール(聖ミカエルの丘)の麓にある、チャリスウェルガーデンへ。
このゲートに刻まれた文字のように、この辺りではケルト調のフォントを使用した標識がよく見受けられます。
静かで穏やかな空気で包まれた庭園内。
訪れている人達は、静かに瞑想をしたり、絵を描いたりしています。
水の流れる音と小鳥のさえずりに心癒されながら、庭園奥へ進みます。
この天使の石像の下はベンチになっているのですが、かのジョン・レノンがこのベンチに座って『イマジン』を書いたという逸話もあるようです。
私が前を通り掛かった時、女性がブランケットを敷いて寛いでおられたのですが、折角なので天使の写真を撮らせて頂きたいなと思い、女性が立ち上がった瞬間訊ねてみたら、とても柔らかな声で
「どうぞ、天使とお話して。」
と言って頂けました(笑)
ここに来る直前までイギリス全土に寒波が到来して各地で雪が降るなど、とにかく寒い日が続いていたのですが、 それが嘘のように花が咲いていて驚きました。
きっと、庭師さんの腕が良いのだろうな〜。
庭園の名前"Chalice Well"は、「杯の井戸」という意味。
この庭園には、キリストが最後の晩餐で使用し、十字架から流れた血を受けた聖杯が埋められ、今も井戸から赤い水が湧き出ているという伝説があるのだそう。
鉄分を多く含んだ水はグラスに注ぐとかすかに赤っぽく、水が流れている場所はどこも赤茶色に染まっています。
試しに飲んでみると鉄の味がしました。
貧血気味の私には丁度いいかも。
ちなみにここの水は、オーラ・ソーマのボトルにも使用されているのだとか。
クリスマスローズ(ヘレボルス)も見頃でした。
こちらは聖母子像でしょうか。。。
ここは心が洗われるような場所。
あぁ、本当に洗いたい、、、
とりあえずこの水で心がワシャワシャ洗われて浄化される様にイメージしてみる。(苦笑)
こちらが、伝説の井戸。
暫くの間、静かに佇んでいたくなる場所でした。
イースター休暇を利用した今回の小旅行。
元々はスコットランドへ行く予定だったのですが、寒波の到来で雪が降り積もった為2日前にホテルをキャンセルし、急遽行き先をグラストンベリーとバースに変更した為に下調べをする時間もあまりなく、この庭のことも前日に知ったのですが、結果的には復活祭らしい場所を訪れることが出来た気がします。
というのもこの日、イースターにちなんでこの庭園の小さな展示室でキリストの聖骸布の実物大コピーが特別展示されていたのです。
展示室に入るまで聖骸布がどういうものなのか、よく理解していなかった私。。。
誰もいない展示室の中で、私の背丈よりも高いスクリーンに転写された聖骸布に浮かび上がったお姿を前にした時は、思わず息を飲んでしまいました。
更に驚いたのは、帰宅してネットを開いてみたら、トリノの聖骸布(私が見たコピーの実物)が40年ぶりにイタリアのテレビで公開されたことがヤフーのトップニュースになっていたこと。
思わぬシンクロニシティで、不思議な感覚になりました。
聖骸布の真偽については色々言われていますが、特別な日に特別な場所で特別なものを拝見出来たことを有り難く思いました。
庭園の入り口で購入したペットボトルに水を汲んで持ち帰りました。
あまりガブガブ飲む気にはなれないけれど、売店で購入したチャリスウェルのエッセンスを垂らして寝る前に少しだけ飲んだりしています。
これでちょっとは心が清められるかな〜?
キーホルダーは、子供達にねだられたので記念に。