2013年9月1日日曜日

Musée de l'École de Nancy ①


当初はルクセンブルクからストラスブールに直行する予定だったのですが、学生時代に1人で訪れた思い出の地ナンシー(フランス)の街に寄ることに。

あれは今から十数年も前のこと。
はるばる海を越え、パリから列車でおよそ3時間かけてナンシーに辿り着くも、英語が殆ど通じないこの街で道に迷い、地図片手に彷徨っているところを親切な老夫婦にお声掛け頂き、車でこのMusée de l'École de Nancy(ナンシー派美術館)まで連れて来て頂いたのです。
長い道のりを経て漸く辿り着いたこの小さな美術館は、私にとってはそれはもう夢のような世界で、感動と興奮で身が打ち震えました。

デジカメが一般に普及しだして間もないあの頃、学生の身分でそのような代物は持っておらず、使い捨てカメラもパリで使い果たし、この美術館で一枚も写真を撮れなかったことが悔やまれてなりませんでした。
胸に焼き付けたこの場所を時折思い出しては「いつか再び訪れたい」と願っていたのですが、その夢が漸く実現しました。
独身時代の貯金で手に入れた一眼レフを携え、いざ参上!! 笑
薄暗い美術館もなんのその〜♪
ノーフラッシュで思う存分撮らせて頂きました。

ここはじっくりご覧頂きたい(個人的趣味により熱の入りようが違う)ので、2〜3回に分けて、まずはお庭からご紹介させて頂きます。




ガラスの傘が被せられたアール・ヌーヴォー様式の円筒状の建物は、なんと水族館。







残念ながら現在は中に入ることが出来ませんが、ちょこっと窓から覗き見。
恐らくかつてはこの螺旋階段が地下まで続いていて、地下の窓からすぐ隣の池の中の鯉が見られるようになっていたのでは、、、と推測。


(wikipediaより)

と思っていたら、中のステンドグラスの画像を発見!
Wikipediaより拝借致しました。

それにしても、100年以上前の建物にしては斬新な発想ですよね。
嗚呼、当時にタイムスリップしてみたい。
今、私の頭の中ではサン・サースの『動物の謝肉祭/水族館』がグルグル回っています。




前回訪れた時は真冬で物寂しい庭だったのが、今回は真夏ということで花と緑が溢れていました。







アール・ヌーヴォー、ナンシー派の代表的な作家、ルイ・マジョレル。
館内にはマジョレルによる作品も多く展示されていました。
次回は美術館内をご案内します。