届いたメールによると、両陛下はロンドン市内のホーランドパーク
庭園内を歩かれる両陛下をイメージした途端、インスピレー
皇后様にお花を携えて頂きたいー。
和装でも、どのような色合いのお洋服でも合いそうなものをー。
陛下の手術からも間もないこともあり、お二人共いつまでもお元気
おだまき:病に「勝ち」ますように。
すずらん:更なる「幸運が訪れ」ますように。。。
「なんと恐れ多いことを!」
と叫ぶもう一人の自分をよそに、
お渡し出来なくてもいい。
やってみなくちゃ分からないじゃない!
小さなお花ならそんなにご迷惑にならないだろうし。
出来上がった小さなクラッチブーケを娘に託し、いざ出発ー。
子連れの外出で準備に手子摺り、足早で駅に向かっていると
折角お気に入りの洋服でおめかししたのに、タイツの膝部分に大き
この年頃(4歳児)の女の子というのは、人からどう見られるかが
「いやだ。これ脱ぎたい。」
と半べそをかく娘。
「その位置なら大人が上から見下ろして見えないから大丈夫だいじ
と、超テキトーなことを言う母。
(こういう時は、大人があまり深刻な顔をすると子供もネガティブ
そんなこんなで、地下鉄を乗り継ぎ、一時間余りでホーランドパー
他の日本人奉迎者と共に日本庭園の出口で待ち構えていたのですが
こういう待ち時間というのは、親は子供のご機嫌とりに兎角神経を
子供達の「まだ?まだ?」の大合唱と3号のぐずりを必死でなだめ
娘が携えた花を見た警備の若い男性が
「そのお花、皇后様に差し上げるの?」
と娘に尋ねられ、娘が頷くと、
「贈り物はご遠慮願います」
と言われてしまい、ここで再び娘のテンションが一気に下降。
「もうやだ!このお花持ちたくない!」
とご機嫌斜めに。。。
警備の人から言われて、お花を持っていることが恥ずかしくなって
「お渡し出来ないのは残念だけど、仕舞う場所もないし、ママも赤
(ママだってショックよ〜。だって一生懸命作ったんだもの)と言
諦めモードで立ち尽くしていると、日本庭園の散策を終えられたご
沈み気味だったテンションが一気に上昇し、前の列の奉迎者に丁寧
皇后様が娘のブーケをご覧になって
「まぁ!」
と歩み寄られ、
「これは頂いてもいいの?」
と言って下さったのです。
「うちの庭に咲いた花で作りました。受け取って頂けますか?」
と私が申し上げると、
「まぁ、これは何のお花でしょう?」
と、聞かれ、
「おだまきや鈴蘭、スカビオサなどで作りました」
と私がご説明すると、ブーケをお持ちになって真っすぐ私の方をお
「お元気でね」
と、神々しい微笑みをたたえながら、丁寧に、気さくにお声掛け下
まるで夢と現実の狭間にいるかのような感覚で、暫くボーッとなっ
本当に、眩しい程の白い光を放たれておられました。
公園に着くまで山あり谷ありでしたが、最後は娘もすっかりご機嫌の様子で、インターネットので両陛下の訪英を伝えるニュース映像を見ながら、本当に貴重な体験をさせて頂けたことを改めて認識していたようです。