2012年6月21日木曜日

夢を与えてくれた魔法使いのおばあさん

 

これからお話させて頂くのは、今から丁度一ヶ月程前の出来事。

 末っ子をパジャマに着替えさせていると、お風呂場から上二人の兄妹のこのような会話が聞こえてきました。 

兄:「僕たちのお母さんは女王様じゃないから、◯◯(娘の名前)はプリンセスにはなれないんだよ。イギリス人でもないし。」 

妹:「えーっ。。。」

 兄:「それに、プリンセスになるのって大変なんだよ。色々検査(?)もされるし」

 数ヶ月前のロイヤルウェディングで、どうやら学校でも王室ネタで盛り上がっていたようで、いつの間にかこのような知識を仕入れて来た息子。 

そんな兄から突きつけられた現実に、軽いショックを受けていた娘。

 その明くる朝、娘のベッドを整えていると、魔法使いのおばあさんのお人形が布団の中からポロリと出て来ました。 
これまでこの人形と寝たことなんて一度もないのに。。。
 このお人形はシンデレラの登場人物が一式セットになったものの一つで、他にもシンデレラや王子様、いじわるなお姉さんがいるのに、なぜ魔法使い??? 
ふと疑問を抱いたものの、この時はそれ以上気にかけず、娘にもなぜ魔法使いと寝ているのかは聞きませんでした。 

それから3日後ー。

 子供達と参加している文庫クラブから、天皇皇后両陛下の訪英に際し、奉迎に参加して欲しいとのメールが届いたのです。

 母:「ねえ、天皇陛下と皇后陛下にお会い出来るかもしれないけど、行かない?皇后陛下は、日本のお妃様なんだよ!」 

娘:「でも、お妃様って怖いんじゃないの?」(シンデレラの影響でしょうか。。。) 

母:「日本のお妃様はとってもお優しい方だから大丈夫よ。それに、知ってる?皇后陛下は昔プリンセスだったのよ!本物の日本のお妃様(元プリンセス)にお会い出来るかもしれないよ!皇后陛下がプリンセスになられた時、あなたの大好きなお雛様と同じ十二単をお召しになったのよ!」 

そう話した瞬間、娘の瞳孔が一気に開きました。 

冷酷な兄によって壊されてしまった夢が、魔法使いのおばあさんによってキラキラと蘇えらされるような展開に。 
まさか民間出身の本物の元プリンセスが彼女の前に現れて下さるなんて、母は夢にも思いませんでした。 

(つづく)