2011年8月3日水曜日

不思議なインド薬局 〜英国自宅出産体験記②〜


皆様、ご無沙汰しております。
前回の投稿の二日後、無事娘を出産致しました。

色々と書きたいことが山程あって、何からお話すれば良いのか分からないのですが、
ひとまず、あれからの展開を綴らせて頂きます。

22日金曜日午後、予定日超過ということで、胎児の心拍確認の為Royal Free Hospitalへ。
この病院はNHSというイギリスの公共の医療機関なのですが、ここの駐車場はいつも満車状態。
いつもの如く、少し離れた公園の駐車場に車を停め、歩くことに。

その道すがら、独特の雰囲気を醸し出す薬局に遭遇。
店の名前は、The House Of Mistry
吸い込まれるように中に入ると、薄暗い店内にはガネーシャ(象の顔をしたインドの神様)の絵が飾られ、
自然派食品やこれ迄に見た事もないようなホメオパシーのレメディが所狭しと並んでいるではありませんか。

「こういう店、好きかも。。。」
興味津々でレメディの棚を眺めていると、インド人の男性店主に
「何かお探しですか」
と声を掛けられ、
「陣痛を促進するレメディで何かお勧めのものはありますか?」
と訊ねると、
「予定日を過ぎてるんだね。レメディならこのCaulophyllumがいいよ。あとはクラリセージのエッセンシャルオイルやラズベリーリーフティーがいいよ」
という具合に、余りに卒なくスラスラと説明されてビックリ。
只ものならぬオーラを醸し出す店主に圧倒されつつ、一番のお勧めというレメディを一瓶購入することに。

店を出て早速二粒口に含み、いざ病院へ。
特に何の医療処置も受けることなく、この日はただ分娩監視装置(お腹にベルトを巻き、胎児の心拍数と陣痛の周期を確認する装置)を装着した状態で30分観察することになったのですが、ベッドに横たわった数分後ー。

突然お腹が動きだしたかと思えば子宮が収縮し始め、監視装置が大きな波を描きながらピーコンピーコン!と鳴り始めたではありませんか。
更に10分後、20分後にも波が訪れ、周期的な陣痛が来ていることが確認出来たのです。

実は、今回は予てかから自宅出産を希望しており、予定日を過ぎてからは一刻も早く陣痛が来て欲しいと待ち詫びていました。

看護師さんから
「陣痛来たわね!家に帰る?御主人が運転してくれるから大丈夫よね!」
と笑顔で見送られ、「病院で陣痛を確認してから家に帰る」という通常と逆パターンの行動を取ることに。

あの薬局で購入したレメディによる効果なのかどうかは分かりませんが、ひとことお礼を告げたくて、帰りに再び店に立ち寄ることに。

「陣痛来ました!!どうも有り難うございました!」
と若干はしゃぎ気味の私に対して、
「ああ、そう。」
とニヒルな笑みで返す、至ってクールなインド人店主。
愛想はイマイチだけど、やっぱりこの店好きかも。。。

ちなみに、この時薦められたのがCaulophyllum(和名:ルイヨウボタン)というレメディなのですが、
よくよくラベルをみると、一部手書き、更に製造元が「The House Of Mistry」と記載されているではありませんか。
ホメオパシーは様々なメーカーのものがありますが、どうやらこのレメディはこの店のオリジナル商品のよう。

店のウェブサイトを調べてみると、Dr. Mistryというアフリカ育ちのインド人ドクターが30年程前にこの地域で開業した薬局とのこと。
ホメオパシーやアーユルヴェーダなど、自然の植物を利用したレメディを開発、更にボディケア用品や肥料に至るまで、オリジナルの商品を幅広く展開されているようです。

さて、そんなこんなで出産態勢に入った金曜日。
ここからの展開、イギリス自宅出産事情については、また次回に続きます。

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